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報告書

Local-scale high-resolution atmospheric dispersion model using large-eddy simulation; LOHDIM-LES

中山 浩成; 永井 晴康

JAEA-Data/Code 2015-026, 37 Pages, 2016/03

JAEA-Data-Code-2015-026.pdf:2.48MB

数km四方の局所域スケールにおいて詳細に大気拡散計算を行える数値シミュレーションモデル、局所域高分解能大気拡散モデルを開発した。このモデルは、非定常挙動予測に優れたLarge-Eddy Simulation乱流モデルに基づき設計されている。基本方程式は、連続の式、流体運動方程式、空気中濃度の輸送方程式により構成されている。建造物や局所地形は数m程度の高分解能計算格子で精緻に解像され、それらの乱流効果は境界埋め込み法によって表現されている。大気乱流場の再現にあたっては、主解析領域の上流側に乱流駆動領域を設け、リサイクリング手法によって境界層乱流を作り出している。この乱流変動風を主解析領域に時々刻々与えることで、計算対象領域における大気乱流および拡散挙動を詳細に評価できるようになっている。

論文

Comparative studies in the local circulations induced by land-use and by topography

Lee, S.; 木村 富士男*

Boundary-Layer Meteorology, 101(2), p.157 - 182, 2001/11

 被引用回数:53 パーセンタイル:74.53(Meteorology & Atmospheric Sciences)

都市化など急激な土地利用の変化が局地気象条件に変化を及ぼしている。局地気象の変化は大気汚染物質の拡散や移動にも強く関係している。そこで本研究は複雑地形で土地利用の変化と地形により発生する局地循環を比較し局地循環の変化に及ぼす影響を明らかにした。また理論的解析を通じ複雑地形での局地循環の傾向を判断出来るインデックスを提案した。

報告書

Verification study of a three-dimensional local scale atmospheric model PHYSIC at seacoast region

山澤 弘実

JAERI-M 89-082, 43 Pages, 1989/06

JAERI-M-89-082.pdf:0.9MB

大気中の移流拡散評価に用いることを目的とした3次元数値気象モデル(PHYSIC)を開発した。1983年に東海サイト周辺で実施された大気拡散実験時の気象データを用いて、沿岸域でのモデルの性能評価を行った。その結果、夕方から翌日正午までの20時間の風速場の時間変化及び海風の発生とその構造をこのモデルにより再現することができた。計算と観測の直接比較は風速及び気温に限られたが、診断型乱流計算モデルによる追計算により、海風発生時の乱流拡散係数の鉛直分布に関する計算結果も妥当であることが示された。

報告書

Development of a three-dimensional local scale atmospheric model with turbulence Closure model

山澤 弘実

JAERI-M 89-062, 21 Pages, 1989/05

JAERI-M-89-062.pdf:0.47MB

SPEEDIの高精度化研究の中で、複雑地形上での移流・拡散評価を目的とした3次元数値気象モデル(PHYSIC)を開発した。本レポートはモデルを詳細に記述したものである。モデルの基本部分は、水平風速、温位、乱流運動エネルギー、乱流長さスケールの予報方程式系から成る。この他に、乱流拡散係数、接地層週程、地表面熱収支及び大気放射・日射に関する詳細な計算式を記述した。本モデルの時間積分は交互方向陰解法(ADI法)を用いて行われ、差分化は水平・鉛直両方向のスタッガードグリッドを用いている。本モデルを実行するのに必要なメモリー容量は31$$times$$31$$times$$16(地中5層)のグリッドと倍精度変数を用いた場合、約5.3MBである。ベクトルプロセッサーFACOM VP-100を用いた計算では1グリッドポイント、1ステップ当り2.2$$times$$10$$^{-5}$$秒のCPU時間である。

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